◎甲状腺機能亢進症・低下症

 

現代西洋医学において、甲状腺疾患の原因は完全には明らかになっていません。

 

甲状腺疾患の代表的なものとしては、

  • 甲状腺機能低下症:慢性甲状腺炎(橋本病)、亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎などによるものの総称
  • 甲状腺機能亢進症:バセドウ病、甲状腺腫瘍、甲状腺炎などによるものの総称

らがあります。

 

「甲状腺機能低下症」は、甲状腺の働きが低下して甲状腺ホルモンの分泌量が通常よりも少なくなるものを指します。

甲状腺の機能が低下する主な原因は、慢性的な炎症が生じることで徐々に甲状腺が破壊されていくケースで、「慢性甲状腺炎(橋本病)」と呼ばれます。

また、そのほかにもウイルスによる「亜急性甲状腺炎」や分娩後の自己免疫異常による「無痛性甲状腺炎」などで甲状腺に炎症が生じ一時的に甲状腺の機能が低下するケース、あるいは、甲状腺への放射線治療や、慢性的なヨウ素不足なども発症の要因になるとされています。

さらに、甲状腺ホルモンは脳の下垂体と呼ばれる部位から放出される「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」のはたらきによって分泌が促されるため、下垂体の機能に異常が生じて甲状腺ホルモンが正常に分泌されない場合も甲状腺機能低下症を引き起こすことがあります。

加えて、先天性の甲状腺機能低下症(通称「クレチン症」)といった、甲状腺ホルモンの先天性の欠乏によって起こる疾患もあるとされています。

 

 

「甲状腺機能亢進症」は、甲状腺のホルモン分泌機能が過剰に高まることで全身にさまざまな症状が引き起こされる病気のことです。

甲状腺機能が高まる病気は、バセドウ病、甲状腺の腫瘍、甲状腺炎など多岐にわたります。

甲状腺ホルモンの分泌量が増加すると、心拍数の増加や血圧の上昇、発汗、ほてり、手の震えなど交感神経が過度に刺激された際に生じる症状が見られ、さらに基礎代謝が異常に高まることによる体重減少、消化管のはたらきが過剰になることによる下痢などさまざまな症状が現れるようになります。

 

バセドウ病や橋本病がよく知られていますが、「自己免疫の異常が発症に関与する」と推定されているものの、根本的な原因はよくわかっていません。喫煙・ストレスなどをきっかけに悪化するケースも見られます。

 

甲状腺は、身体の代謝を司る「甲状腺ホルモン」を産生する器官であり、甲状腺ホルモンのバランスが崩れてしまうことで、以下の様な症状が引き起こされることがあります。

 

●甲状腺機能低下
元気のなさ、抑うつ気分、便秘、皮膚のかさつき、腫れぼったさ、体重増加、疲れやすさなど

 

●甲状腺機能亢進
動悸、汗かき、体重減少、下痢、疲れやすさ、眼球の突出、暑がり、いらいら感など

 

 

 

「甲状腺機能低下症」に対する病院での処置は、薬物療法が主で、

  • 薬物療法(甲状腺ホルモンの補充療法)

などを行います。

 

 

「甲状腺機能亢進症」に対する病院での処置は、

  • 薬物療法(ホルモン分泌を減らす薬)
  • アイソトープ療法(甲状腺はヨウ素という栄養素を蓄積する臓器であるため、放射性物質が含まれたヨウ素剤を服用し、内部から放射線に曝露させ、甲状腺を縮小し甲状腺ホルモン分泌を抑えようとする)
  • 手術

などを行います。

 

病院での処置はいずれにしても対症療法であり、根本的な改善は出来ません。

そのため、

・薬を飲んでもどんどん状態が悪化していく
・一生、薬を飲み続けなければいけないと言われ不安

・「甲状腺の摘出手術をした後は、ずっと甲状腺ホルモン補充を続けないといけない」と言われた
・副作用が怖い

と悩まれている方も少なくありません。

 

例えば、甲状腺機能亢進症の治療として行われる「アイソトープ療法」の説明では、

「効果に個人差があり、アイソトープの量を多くすると10年以内には、ほとんどの人が甲状腺の働きが落ちること(甲状腺機能低下症)になります。たしかに甲状腺機能低下症は放置するわけにはいきませんが、甲状腺ホルモン薬を服用すれば、ほとんど問題はありません。甲状腺ホルモン薬の成分は体の中にある甲状腺ホルモンと同じものですから、基本的には適正な量を服用している限り副作用はありません」

などと言っていますが、要するに、「甲状腺を縮小させるべく内部から有害な放射線曝露を続けると、いずれは甲状腺機能を著しく損傷させてしまい、結果、甲状腺ホルモン分泌のためにホルモン薬を用い続けなければならなくなる」と言っているわけで、安全性を謳っていますが、実際のところは「チラーヂン」などの薬を見ても副作用だらけです。

 

●チラーヂンS錠75μg(レボチロキシンナトリウム錠)
<効能・効果>
クレチン病
甲状腺機能低下症
甲状腺腫
粘液水腫
下垂体性甲状腺機能低下症
原発性甲状腺機能低下症

<副作用>
AST上昇 、 ALT上昇 、 γ−GTP上昇 、 過敏症状 、 肝機能検査値異常 、 心悸亢進 、 脈拍増加 、 不整脈 、 頭痛 、 めまい 、 不眠、狭心症 、 肝機能障害 、 黄疸 、 著しいAST上昇 、 著しいALT上昇 、 著しいγ−GTP上昇 、 発熱 、 倦怠感 、 副腎クリーゼ 、 全身倦怠感 、 血圧低下 、 尿量低下 、 呼吸困難 、 晩期循環不全 、 血清ナトリウム低下 、 ショック 、 うっ血性心不全、振戦 、 神経過敏 、 興奮 、 不安感 、 躁うつ 、 精神症状 、 嘔吐 、 下痢 、 食欲不振 、 筋肉痛 、 月経障害 、 体重減少 、 脱力感 、 皮膚潮紅 、 発汗

 

・・・狭心症、うっ血性心不全、精神症状、肝機能異常、月経障害、呼吸困難などが生じる可能性があるのに、なにが安全なのでしょうか?

 

ではどうすれば甲状腺機能低下症・亢進症を改善へ導くことができるのでしょうか?

 

 

当院では、甲状腺機能低下症・亢進症の主な原因を、

  • 脳・自律神経の乱れ
  • 内臓機能の低下
  • 体軸バランスの崩れ

と、考えており、この3つが乱れることで症状を訴えるケースが非常に多いです。

 

特に、ホルモン系をコントロールする「間脳」「視床下部」「下垂体」の働きが正常であるかどうかが重要となります。そして、甲状腺を支配する自律神経の働きや血流と共に間脳をエネルギー療法で活性化することで、ホルモン分泌に好影響を与えることができます。

 

改善にとって大切なのは、その人の環境であり、ストレスや飲食の乱れなどを整理することがカギとなります。

 

ストレス・疲労・飲食の乱れなどによって律神経が緊張に傾くと、血流の滞りや筋緊張を生じさせるだけでなく、内臓機能に影響を及ぼし、回復力を低下させます。

そうすると、疲労物質の処理が遅れ、ますます筋肉は固くなっていきます。

そして、弱った内臓は重力に逆らえず下へと下がっていき、インナーマッスルである大腰筋に負荷をかけ、結果、体の歪みが生じます。

構造上、歪んだ状態で体を使おうとすると、内臓スペースが制限され、ますます疲労がたまっていき、倦怠感やだるさが募るようになります。これを当院では体軸バランスの崩れと呼んでいます。

重症になると、体がSOSの信号を発し、今の環境から回避するようブレーキをかける反応として何らかの症状を強く出すようになります。

 

当院では、甲状腺機能低下症・亢進症を根本改善すべく脳・自律神経の調整に重きを置き、内臓・体軸バランスを正常化していくことで、つらい症状から解放します。

 

 

 

 

『甲状腺機能低下症の検査数値が大幅に改善・・・も、その後の話』

大阪府 Sさん 女性

 

 

 

甲状腺機能低下症と病院で診断され、甲状腺ホルモン薬の代表格「チラーヂン」を服用している患者さんの話。

 

この方は、皮膚症状を主訴で来院されたのだが、問診・検査をして、非常に体内浄化環境が悪く、自律神経の乱れが強いことが分かった。

病歴を見ても、過剰なストレス・飲食の乱れが募ると体調を崩したり、皮膚症状が顕著にひどくなったりしていた。

ある時、過剰な心身負担のために仕事を辞めた後しばらくして、体の不調を感じたため、病院に行ったところ、血液検査などの数値が悪く、

「甲状腺ホルモンがほとんど出ていない」

「甲状腺が委縮している」

「甲状腺機能低下症」

と、言われ、ただちに「チラーヂン」を処方されたという。

 

ちなみに、甲状腺における正常の基準値として、

  • 甲状腺ホルモン(FT4):0.7~1.48
  • 甲状腺刺激ホルモン(TSH):0.35~4.94

という数字が設定されているのだが、この方の場合、「甲状腺ホルモン(FT4)」が出ないために、甲状腺を刺激する「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」が過剰に出ている状態であった。

 

 

 

それゆえ医者は、

「甲状腺ホルモン薬を用いて甲状腺ホルモンを補充し、甲状腺刺激ホルモンを過剰に出す必要が無くなれば正常数値に至る」

と、いう方向性の治療を促したのだ。

 

だが、重要なのは、そもそもこの方の甲状腺ホルモン分泌が一時的に狂っていたのは、甲状腺そのものが壊れたわけではない点だ。

「甲状腺が委縮しているから使い物にならない。だから薬でホルモンを補充させるしか手はない」

「一生飲み続けないといけない」

と、医者は言うだろうが、実際はそうではなく、過剰な心身の疲労などが原因で一時的に甲状腺が小さくなりホルモン分泌が少なくなっただけで、環境を整えてやればホルモン分泌は元に戻っていくのだ。

 

だが、へたに薬でコントロールしようとすることで、自然な流れでのホルモン分泌が阻害されてしまう。

 

「体にあるホルモンを補うのだから、チラーヂンの使用は人体にそこまで害はない」

などと医者は言うが大間違いで、実際は有害だらけである。

 

 

【甲状腺ホルモン薬】
●チラーヂンS錠75μg(レボチロキシンナトリウム錠)
<効能・効果>
クレチン病
甲状腺機能低下症
甲状腺腫
粘液水腫
下垂体性甲状腺機能低下症
原発性甲状腺機能低下症

<副作用>
AST上昇 、 ALT上昇 、 γ−GTP上昇 、 過敏症状 、 肝機能検査値異常 、 心悸亢進 、 脈拍増加 、 不整脈 、 頭痛 、 めまい 、 不眠、狭心症 、 肝機能障害 、 黄疸 、 著しいAST上昇 、 著しいALT上昇 、 著しいγ−GTP上昇 、 発熱 、 倦怠感 、 副腎クリーゼ 、 全身倦怠感 、 血圧低下 、 尿量低下 、 呼吸困難 、 晩期循環不全 、 血清ナトリウム低下 、 ショック 、 うっ血性心不全、振戦 、 神経過敏 、 興奮 、 不安感 、 躁うつ 、 精神症状 、 嘔吐 、 下痢 、 食欲不振 、 筋肉痛 、 月経障害 、 体重減少 、 脱力感 、 皮膚潮紅 、 発汗

 

・・・「狭心症」「うっ血性心不全」「躁うつ」「ショック」「振戦」「肝機能障害」になる可能性がある薬のどこが安全なのか。

 

私は、このチラーヂン服用が皮膚症状やメンタル面でも悪影響を及ぼすと考え、体を整えながら、段階的に少しずつ減薬していく方向性で改善を勧めようとこの方に提案した。

だが、患者さんから皮膚症状への心配を伝え聞いた医者は、

「チラーヂン服用と皮膚症状とは関係がない」

「チラーヂンを飲んだからといって皮膚には影響しない」

と言ったらしい。

副作用には、「皮膚潮紅」「過敏症状」「興奮」「精神症状」などしっかり皮膚や過緊張に関わる副作用が並んでいるにも関わらずだ。

さらに「肝機能障害」やら「全身倦怠感」やらがある以上、解毒器官に負担をかけてしまうのは明白であり、体内浄化環境が悪くなってしまうことは避けられない。

皮膚症状の本質は、体内浄化のためのやむなきイレギュラー反応であり、毒素を皮膚から排泄している姿である。

体内浄化環境が薬によって悪くなるのだから、皮膚症状が悪化したとして何の不思議でもない。

もちろん薬を使う以前から体内浄化環境が悪かったために皮膚症状が出ていたのだが、それをさらに上乗せして悪化させるのが薬の毒性ということだ。

(まあ、「人体に害はない」とか言っている時点で、ろくに副作用を見てもいないのだろうが。)

 

そのため、理屈で話していてもきりがない故、方向性としては、まず体を整え、データ数値を良くしていき、医者が減薬せざるを得ない状況を構築していくことを考えた。

 

実際、施術後の血液検査では、大幅に数値が改善(FT4が増え、TSHが減る)し、医者も驚きを隠せなかったという。

(主に、エネルギー療法による感情・毒素・内臓・間脳・自律神経などの調整)

 

そののちも、数値はいい感じで推移したため、とうとう医者も少しずつ薬の量を減らすことに同意した。

(というのも、甲状腺ホルモンがきちんと出ているのにホルモン補充をする甲状腺ホルモン薬を飲めば、今度はホルモン過剰状態になってしまうため、甲状腺機能亢進症のようになってしまうから。)

一時は、「このまま数値が安定すれば、止められるのかも」などという発言もしていたらしい。

 

だが、ある段階で、「完全に減らすことはない」「それは有り得ない」と言って、数値がどうこうよりも「とにかく薬はなくせない」ということを主張しはじめたそうだ。

 

加えて、それまで睡眠時間や飲食やストレスやらを注意深くしていたこの方も、そうした医者の方針にがっかりした事に加え、日常のあれこれもあっておざなりになりがちとなり、数値がおもったよりもよくならない状態に陥った。

これは、長期的にクスリを使い続ける弊害もあるだろうし、そもそも「この数値がどこまで信頼できるものなのか、どこまで本当の意味での健康度をつかめるような根拠があるのか」という疑問もある。

繰り返すが、この方は本来、甲状腺ホルモン薬などを飲む必要などなかったのだ。

それが、服用を続けることで体に害をもたらし、本来のホルモン分泌を狂わせる結果にもなり、なおかつ皮膚症状などにも悪影響を及ぼしている。

 

あくまでチラーヂンの減薬・断薬は、飲食・心をはじめとする日常生活の在り方を整え、栄養状態を高め、浄化排泄を促したうえで、少しずつ減らしていくべきものであり、いいかげんにベースを行ってしまってはなかなか進まない。

その上、医者が減薬に協力的でないのだから、数値本位で(しかも良くなっても止めないと言っている)しかジャッジを行わない中、薬を止めることは困難である。

 

 

 

 

結果、皮膚症状も一進一退を続ける感じで、比較的マシな時期もあれば、日常の乱れの影響を受けることもあるという消化不良状態が続く状態となった。

 

今後の事は、今言ったことができれば実現できるだろうが、現状の在り方では難しいだろう。

結局、方向性の提示は出来ても、本当意味で覚悟を持って患者自身がのぞまなければ、チラーヂンの断薬には至りきらないということだ。

 

 

 

 

『甲状腺機能亢進症と診断され西洋医学の罠に嵌った患者さんの例』

大阪府 Oさん 40代 女性

 

 

Oさんという女性の患者さんを担当していたことがあった。

彼女の主訴は腰痛と足の痺れであったのだが、体が異常に歪んでおり、いわゆる極度の側弯症であり、その影響からくる痛み・痺れに悩まされていた。

日常生活もかなり乱れていて、入浴もしないし、食事もよくないし、仕事の疲労が蓄積していたため、時間をかけて改善していかないといけないタイプであった。

 

ただ、本項のテーマは別にある。

彼女はある日、

「甲状腺に問題があると医者に言われ、今度大きな病院に行って検査を受ける」

と、言いだした。なんでも数値に異常があったので、もしかしたら「甲状腺機能亢進症」ではないかと疑われたそうなのだ。

彼女の母親も同じ病気で薬を飲み続けているらしく、そうした遺伝的な話もにおわされた模様。

 

ただ、彼女の場合、単なる日常の乱れやストレスなどによる疲労が、そうした数値の乱れに繋がっているのであり、特別に甲状腺機能亢進症というようなものではなかったのだ。

しかし、病院では、甲状腺の問題として、ホルモン薬をずっと飲むよう指示され、その後、アイソトープ療法(放射性物質を放出するヨウ素を内服し、甲状腺内部から放射線を照射し、甲状腺を縮小させ、甲状腺ホルモンの過剰分泌を抑えようとする)を行うことになった。

 

これは、はっきり言っておかしいと、私は忠告したのだが、彼女は医者の言う事を否定できない。

 

まず全く無駄な負担であり、体の体内浄化環境も悪くなり、緊張も強くなり、回復力も落ちる。

ますます、腰痛の改善は遠のく。

しかも、甲状腺機能亢進症のクスリの副作用は以下。

 

【抗甲状腺薬】
●メルカゾール錠5mg(チアマゾール)
<効能・効果>
甲状腺機能亢進症

<副作用>
頭痛、AST上昇、ALT上昇、脱毛、皮膚色素沈着、皮膚そう痒感、悪心、嘔吐、下痢、食欲不振、眩暈、汎血球減少、再生不良性貧血、無顆粒球症、白血球減少、発熱、全身倦怠、咽頭痛、低プロトロンビン血症、第7因子欠乏症、血小板減少、血小板減少性紫斑病、紫斑、肝機能障害、黄疸、多発性関節炎、移動性関節炎、SLE様症状、紅斑、筋肉痛、関節痛、リンパ節腫脹、脾腫、インスリン自己免疫症候群、低血糖、間質性肺炎、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、抗好中球細胞質抗体関連血管炎症候群、ANCA関連血管炎症候群、急速進行性腎炎症候群、血尿、蛋白尿、肺出血、喀血、関節腫脹、皮膚潰瘍、横紋筋融解症、脱力感、CK上昇、CPK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、急性腎不全、末梢神経異常、過敏症、発疹、蕁麻疹、こむらがえり、好酸球増多、倦怠感、唾液腺肥大、浮腫、味覚異常、味覚減退

 

・・・ろくでもない内容だが、「末梢神経異常」「倦怠感」「過敏症」「関節腫脹」「多発性関節炎」「筋肉痛」「関節痛」などが盛りだくさんだ。

要は、まったく甲状腺のためになっていない(そもそもやる意味すらない)だけではなく、今ある症状を悪くする内容となっている。

 

Oさんの健康状態が悪くなっていたのは言うまでもない。

 

多くのケースで、アイソトープ療法を続けた人は、10年くらいで「甲状腺機能低下症」になるというのが西洋医学の常識らしい。

そりゃそうで、放射線で内部から被曝させられ縮小し弱った甲状腺が機能低下していくのは当然であり、そうなると今度は、甲状腺ホルモン薬を処方され、薬によってホルモン分泌を無理矢理うながすような処置を一生やり続けろと言われるのだ。

「害はない」

とか西洋医学は言っているようだが、当然、大嘘である。

 

【甲状腺ホルモン薬】
●チラーヂンS錠75μg(レボチロキシンナトリウム錠)
<効能・効果>
クレチン病
甲状腺機能低下症
甲状腺腫
粘液水腫
下垂体性甲状腺機能低下症
原発性甲状腺機能低下症

<副作用>
AST上昇 、 ALT上昇 、 γ−GTP上昇 、 過敏症状 、 肝機能検査値異常 、 心悸亢進 、 脈拍増加 、 不整脈 、 頭痛 、 めまい 、 不眠、狭心症 、 肝機能障害 、 黄疸 、 著しいAST上昇 、 著しいALT上昇 、 著しいγ−GTP上昇 、 発熱 、 倦怠感 、 副腎クリーゼ 、 全身倦怠感 、 血圧低下 、 尿量低下 、 呼吸困難 、 晩期循環不全 、 血清ナトリウム低下 、 ショック 、 うっ血性心不全、振戦 、 神経過敏 、 興奮 、 不安感 、 躁うつ 、 精神症状 、 嘔吐 、 下痢 、 食欲不振 、 筋肉痛 、 月経障害 、 体重減少 、 脱力感 、 皮膚潮紅 、 発汗

 

・・・狭心症やうっ血性心不全になる可能性がある薬のどこが安全なのか。

 

「Oさんは西洋医学の罠に嵌った」と私が言うのは大袈裟な表現ではないのだ。